第40回全国高等学校国際教育研究大会 熊本大会
ワークショップC「カルチャーショック ー異文化体験ー」

記録:佐賀県 久我浩人

ワークショップ B
ワークショップ C
参加者の方々
参加者の方々

モデル的に習慣等が異なる2つの国をつくり,それぞれの国の習慣を体験する事によって,カルチャーショックを疑似体験する試み.

ワークショップの進行
アイスブレーキング
海外渡航体験を元に参加者を配列する.
非言語によるコミュニケーション(ジェスチャー等)を使ったグループの形成.
二人一組になり、ジャンケンを行い,勝敗によって全体を二つに分ける.
片方はロビーへ,もう一方は室内に留まり,二つの疑似国家が誕生.

それぞれの国の習慣等

室内 ロビー
・身分制度が決まっている.
・明るく(笑いながら)挨拶をする.
※身分が上の者から下の者への挨拶は名誉な事とされる.
逆の場合は,全体で取り囲まれて,部屋の隅に追いやられる.
・交流の仕方
ジャンケン(足を使う)をして,勝者は敗者にリボンを渡す(引き分けは、リボンの交換はない)
※リボンを渡すことは名誉なことである.
※リボンの色や数は無関係.
※リボンが無くなったら,国の御姫様(傘を差している人物)からもらう.
・身分制度が存在する.
※たすきの数によって階級を判別
・明るく挨拶することはない.
※笑う事はいけない事とされる.
笑うと皆から指さしされる.
・人々の活動・交流
リボンの収集に熱心である(各色のリボンを5枚ずつ配布される).
身分が上の立場の者から下の者へリボンを要求することが出来る(下の者は拒んではいけない). 
同じ色のリボンを10本で両替所でたすきが手に入る.

それぞれの国で交流や活動を行う.その後,それぞれの国で大使を決定し,相互に訪問しあう(非言語による交流).
各大使は,それぞれの国に帰国後,一方の国の習慣等について報告する.
次に別の人物を大使として,前回の交流で知り得たことを元に交流してみる.

2回の交流の後,全員が元の部屋に戻り,非言語の異文化体験について,グループ討議を行う.

ワークショップのねらい

実際に目の当たりにして得たこと(色)を受け止め(受),考え(想),行い(行),改めて認識される(識)という手順で,異文化への理解がおきる,ということではなかったかと感じられた.

 

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主催:全国国際教育研究協議会/九州地区高等学校国際教育研究協議会/熊本県高等学校国際教育研究協議会  ※「全国高等学校国際教育研究協議会」は「全国国際教育研究協議会」に総会(2003年5月30日開会)で変更になり、すべての学校の国際教育を対象とするようになりました。